
NBAは休止中かもしれないが、バスケットボールコンテンツは休むことなく続いている。 日本のスポーツアニメ『SLAM DUNK スラムダンク』が、ついにNetflixで配信開始となった。本作は、1990年代に活躍した井上雄彦の名作漫画『SLAM DUNK』を原作としている。このアニメは、湘北高校と無敗の山王高校とのインターハイ決勝戦を描いている。
井上が脚本・監督を務めた 『スラムダンク ファースト』 は、兄の悲劇的な死によって心に深い傷を負った俊足ポイントガード、宮城リョウタ(中村周吾)を主人公とする。リョウタとチームメイトの桜木花道(木村昴)、赤木剛憲(三宅健太)、三井寿(笠間淳)、流川楓(神尾晋一郎)にとって、優勝こそが全てだ。しかし、彼らはすぐに、個人的な生活における困難に立ち向かうことこそが、バスケットボールのコートで成功する鍵であることを学ぶ。
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バスケットボールは本質的に映画的なものである

バスケットボールは映画だ。オレンジ色のボールを使った単なるゲームではない。バスケットボールには映画のあらゆる要素が備わっており、ストーリーと登場人物が織り込まれている。勝者と敗者。主人公と敵役。ヒーローと悪役。ノールックパスを出してスラムダンクを決めることから、完璧なプレーを組み立ててスリーポイントシュートを決めるまで、その運動能力は動きのある詩のようだ。
バスケットボールをチェスの試合に例えてみましょう。両チームとも得点を狙うために常に戦略を調整しています。しかし、このゲームは肉体的な戦闘よりも精神的な戦いに大きく依存していると言えるでしょう。井上は、2チームのスポーツ的な駆け引きを捉えつつ、ティーンエイジャーにとってゲームがいかに世界で最も大切なものになり得るかを描き出すという、その境界線を美しく巧みに操っています。
ビジュアルはこの世のものとは思えないほど素晴らしい
スラムダンク THE FIRST SLAM DUNK | 公式英語版ティーザー
アニメ映画やテレビ番組の成功は、ストーリーを伝えるビジュアルに大きく依存します。井上は、バスケットボールが動きのスポーツであることを理解しています。スピード、躍動感、そしてエネルギーに満ち溢れたスポーツです。2Dと3Dアニメーションを組み合わせることで、『スラムダンク』は 、すべての選手が一瞬の判断で迫られる、テンポの速い意思決定と問題解決の様相を鮮やかに描き出しています。
井上はビッグプレーで時の流れを止め、バスケットボールがバウンドするたびに心臓の鼓動が高鳴る。アニメはしばしばビデオゲームと比較されるが、『ザ・ファースト・スラムダンク』 はビデオゲームではない。選手たちの顔から滴る汗や、選手がコートを駆け抜ける際のショーツの動きなど、細部へのこだわりは素晴らしく、まるで生きているかのようだ。選手たちの非常に露骨な表情からもわかるように、彼らの命運はまさに賭けられている。
スポーツ映画のジャンルに新鮮なアプローチをしている

劣勢のチームがいかにして結束し、圧倒的な実力を持つライバルチームを打ち破るかは、スポーツ映画の鉄則と言えるでしょう。この定評ある手法は、映画『スラムダンク』をはじめとするスポーツ映画の90%の基盤となっています。通常、選手の1人が英雄の道を歩み始めます。この映画版では、主人公の花道ではなく、主人公の良太が物語の原動力となり、主人公の道を歩みます。良太はチームを勝利に導くために、幼少期のトラウマを克服しなければなりません。

チームメイト間の緊張感はスポーツ映画の定番です。『スラムダンク ファースト』は 、かつていじめっ子だった久志が、チームの信頼を勝ち取らなければならない葛藤を描いています。本 作は、既存の枠組みを覆すような作品ではありません。お馴染みの映画のフォーミュラに、斬新でドラマチック、そして感動的なストーリーを融合させ 、観客を魅了する冒険映画へと昇華させています。
『The First Slam Dunk』は現在 Netflixで配信中です。