
パンデミックの影響で2019年はまるで遠い昔のことのように感じられますが、時が流れていくような感覚は今でも鮮明に覚えています。それでも、初めて『Void Bastards』をプレイした時のことは今でも鮮明に覚えています。発売から数ヶ月後にこのユニークなシューティングゲームの存在を知り、グラフィックノベル風のアートスタイルと目を引くタイトルに瞬時に魅了されました。7月の暑い連休に購入しました。外に出て空気を吸うには絶好のタイミングでした。それでも、どうしてもパソコンから目を離せませんでした。SF的な世界観、ローグライクなシステム、そして洗練されたシューティングの数々に夢中になり、あっという間にプレイしてしまいました。
今年のゲーム開発者会議でWild Bastardsのデモをプレイした時、その全てが蘇ってきました。本作はVoid Bastardsの続編というよりは、精神的な後継作と言えるでしょう。鮮やかな色合いのファーストパーソンシューティングゲームで、プロシージャル要素と軽いボードゲームの要素が加わっています。しかし、新作は同じ技を二度繰り返しているわけではありません。西部劇の雰囲気、チームメイトの確執、豆の取引など、Void Bastardsのリフティングフォーミュラを巧みにリフティングしたものになっています。

Void Bastardsと同様に、Wild Bastardsもいくつかの明確なフェーズに分かれています。全体的な目標は、無法者のチームと共に恒星間マップを進み、戦利品を奪い、アリーナベースの銃撃戦をクリアしていくことです。私のデモでは、まず分岐するルートのある惑星マップに放り込まれました。ルートによっては安全なものもあればそうでないものもあり、危険な選択をすると装備可能なアップグレードの一つを失ってしまいました。ボードゲームのように進み続け、惑星に到達してビームダウンすると、そこからすべてが広がっていきました。
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まず、仲間の中から無法者のチームを選び、戦利品探しの旅に同行させなければなりません。各メンバーは戦闘で使用できる独自の武器、時間をかけて習得できるスキル、そしてパーク用の装備スロットを持っています。しかし、『Wild Bastards』では、チーム管理という概念がさらに一歩進んでいます。単に自分の好きな銃を選ぶだけでなく、メンバーのエゴやぶつかり合う性格をうまくコントロールする必要があるのです。
プレイが進むにつれて、無法者たちは互いに人間関係を築いていきます。時には二人が親しくなることもありますが、時には互いに憎み合ってしまい、一緒にミッションに出せないこともあります。この状況を解決する唯一の方法は、惑星で見つかる資源「豆」を使うことです。豆はクルーメンバー間の確執を鎮めるために取引されます。Wild Bastardsでは、毎回同じクルーメンバーを連れていくプレイヤーの意欲を削ぐ効果もあります。エネルギーバーが満タンの無法者は、ミッションに出撃するとバフ効果を得られます。

クルー管理に重点が置かれていることで、お馴染みのフォーミュラに新たな層が加わります。ようやく惑星に着陸すると、今度は別のボードゲームのような設定に放り込まれます。そこでは、クルーを戦利品へと移動させ、マップ上の出口を見つけて戦利品を回収しなければなりません。しかし、そのためには、宝物への重要な道を塞ぐ敵対する無法者を排除する必要があります。敵のマスに着陸すると、小さなアリーナで一人称視点の戦闘が始まり、そこでクルーの選択が重要になります。
各アウトローは基本的に異なる銃の装備として機能し、マウスホイールを回すことで切り替えることができます。あるレベルでは、ジェットパックを装備した長距離スナイパーライフルを持ったキャラクターを連れて行きました。これにより、空高く舞い上がり、遠くから敵を見つけて撃ち落とすことができました。これに、炎のロブショットを撃つ近距離キャラクターを組み合わせると、プレイスタイルにぴったりでした。私がプレイした数回のアリーナバトルは非常に短く、Void Bastardsのスタイリッシュな戦闘とそれほど変わらない、テンポの速いシューティングを小刻みに楽しむことができました。
この期待の持てる設定がどれほど奥深いものになるのか、今から楽しみです。開発者によると、一部のアリーナでは、惑星に雷雨が迫るなど、ゲームプレイを揺るがすような変化が時折発生するとのことです。こうしたひねりは、2019年に『Void Bastards』をこれほどまでに夢中にさせたのと同じような驚きと緊張感を、ローグライクゲームにもたらしてくれるはずです。
今年、PC、PS5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch で完全版がリリースされるので、次の週末に一気見するのが待ちきれません。